世界で最も希少なクジラ「バハモンドオウギハクジラ」が初めて解剖され、その謎に包まれた生態が一部明らかになった。今回解剖されたのは、今年7月にニュージーランドのビーチで発見された体長5メートルのオス個体だ。このクジラはオウギハクジラ属に属し、マオリ文化では「宝物」を意味する「タオカ」として知られている。これまでに確認された標本はわずか6体、生きた姿を見た人は誰もいないという、まさに“幻のクジラ”だ。解剖の結果、その上顎に小さな歯の痕跡があることや、9つの胃を持つ独特の構造が判明。今回の発見は、この希少な海洋生物の理解を深める大きな一歩になると […]