「決められない政治」こそが「国民のための政策」を実現する
株式会社経世論研究所 講演・執筆依頼等、お仕事のご依頼はこちらから三橋貴明のツイッターはこちら人気ブログランキングに参加しています。チャンネルAJER更新しました。「国民民主党令和7年度税制改正に関する要望(前半)」三橋貴明 AJER2024.12.3 令和の政策ピボット呼びかけ人に「独身研究家 荒川和久先生」が加わって頂けました。◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆一般参加可能な講演のお知らせ。やまと経営者連盟「大阪講演会 2025年1月26日(日)」http://daikeiren.shop/?tid=2&mode=f12 次の選挙まであと7ヶ月!〜参院比例は「個人名」を書いてください[三橋TV第947回]三橋貴明・sayahttps://youtu.be/7O7V0bxKkvs【緊急】新たな玉木減税潰しが出てきたので、論破します。https://youtu.be/3xZu8_ioIAA 11月初旬、ドイツの自由民主党(FDP)のクリスティアン・リントナー前財務相を、ショルツ首相が罷免した結果、連立内閣が崩壊しました。ちなみに、なぜショルツがFDPと対立したのかといえば、「財政均衡」を強行に主張してくるためです。 ショルツ首相は、債務ブレーキの緊急条項発動で財政緊縮を回避し、経済再生や国民支援に回すべきと主張したのに対し、財務相を務めるリントナー氏がこれを拒否。結果、内閣が崩壊。FDPの財政均衡主義が内閣を潰した。 ドイツでは、12月16日にショルツ首相の信任投票が実施されることになりましたが、どうなることやら。 日本以上のハングパーラメント(宙吊り議会)状態になったフランスでは、国民連合を外し、何とか成立した内閣が、早くも倒壊。 『フランスで内閣不信任案可決、総辞職へ フランスの国民議会(下院)は4日、バルニエ首相率いる内閣の不信任案を賛成多数で可決し、内閣は総辞職に追い込まれた。 同国で内閣不信任が決議されるのは1962年以来。また、バルニエ氏の首相在任期間はわずか約3カ月と歴代最短となる。(後略)』 フランスでは、バルニエ首相が12月2日、野党が反発した2025年の予算案について、下院の採決を経ずに強行採択に踏み切りました。これを受けて、左派(新人民戦線など)が不信任案を提出し、そこに国民連合が同調して賛成多数となったのです。 左派と右派が共に不信任案に賛成し、内閣崩壊。 議会において、特定政党に主導権を与えない、という独仏の有権者の選択が、現在の状況をもたらしている。 わたくしは、これで良いのだと思いますよ。 決められない政治こそが正しい。 「それじゃあ、国民のためになる政策も決まらなくなるじゃないか!」 と、反発したくなった人が多数派だろうけど、悪いけど「決められる政治」で、国民を幅広く潤す政策が決まることなどありえないから。そもそも、少なくとも日本で「決められる政治」を推進した連中は、「首相の権限を強め、俺の利益を最大化する政策を決めさせる」 ことが目的だったのですよ。 90年代の政治改革以降、「決められる政治」が実現し、「誰」のための政策が推進さ続きをみる
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