22年前に野生では絶滅してしまったハワイガラスを再び本来の生息地で飛び回ってもらうための挑戦が始まった。保護施設で育ったメス2羽とオス3羽が、再導入のため野生に放たれたのだ。ハワイで「アララ」と呼ばれるハワイガラスは、同州固有の鳥類で唯一のカラス科。他のカラスとは違う独特な声で鳴き、道具を使える賢さや魅力的な一面から、先住民の間では先祖や精霊のように敬愛されている。しかし悲しいことに、この種はすでに野生下では2002年に絶滅したとされ、現在は保護施設で飼育繁殖下にある100羽あまりが、”最後の生き残り”となっている。マウイ島でハワイガラス […]