自民党の政治資金規正法改正独自案について立憲民主党の蓮舫議員が岸田首相に「なんちゃって連座制だ」と追及したのは正しい。「自分は確認していたが気づかず秘書がやった」と言える逃げ道が用意されている。
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昨日の
自民党のダメダメ政治資金規正法改正独自案。上脇博之教授「なんだこの生ぬるい案は!!!そのうえ政治資金パーティーも企業献金も全面禁止しないんだから、裏金は今後も作り続けるぞということなんですよ!」
を書いたときには、会計担当者がまた裏金作りをしたときに国会議員がどう連座して責任を取るのかの中身がはっきりしませんでした。
それで、上脇先生がどこを
「なんだこの生ぬるい案は!!!」
と珍しく激怒されている理由もしかとはわからず、
「あと、自民党は、会計責任者が処罰された際に議員が内容を確認せず形式的に作成していた場合には罰則を科すことが盛り込まれるかもしれないんですが、本当に実効性のある制裁になるとは思えません。」
とあいまいな書き方になってしまいました。
しかし、政府を追及させたら立憲民主党の中では辻元清美議員と並ぶ最尖峰である蓮舫議員が、2024年4月24日の参院予算委員会での集中審議でわかりやすく岸田首相を追い詰めてくれて、自民党独自案の生ぬるさがよくわかりました。
自民党がやっと出してきた政治資金規正法改正案は、問題が起きた際に政治家も罪に問われるようにするため、政治資金収支報告書が適正に作成されたことを示す「確認書」を政治家に義務づける内容になっています。
これは会計責任者が処罰され、さらに政治家が内容を確認せずに「確認書」を作成した場合に、政治家の公民権を停止するとしています。
この自民案について、蓮舫氏は連座制で議員が責任を問われる過程が
「二段階になっている。前提は会計責任者の有罪確定だ」
と指摘し、今回の裏金事件に当てはめると、秘書が立件された二階俊博元幹事長ら一部の議員が連座するにとどまり、実効性がないと指摘しました。
さらに蓮舫議員は
「政治家は『自分は確認していた(が気がつかなかった)。秘書がやった』と言い逃れができる。なんちゃって連座制だ」
と質したのです。
「厳密な連座ではないが、いわゆる連座に近い」と法案担当の座長が話したように、自民案は「なんちゃって連座」。
国会議員も会計責任者の重過失による不記載に連座して処罰させる私たちの案に対し、自民案では前提が会計責任者の処罰確定。
これでは議員の確認書有無によらず議員には連座しません。 https://t.co/JXncItEZ85 pic.twitter.com/x0lKtiz9J6